実績報告書って何?
実績報告書とは事業実績報告書といい、年に1回必ず報告が義務付けされているものになります。
期間は前年4月1日から3月31日までに係るものを7月10日までに提出する必要があります。
報告する内容としては1年間の延実在車両数、延実働車両数、走行距離、実車キロ、輸送トン数、営業収入などです。
そしてこの実績報告書を提出するためには運転日報が必要になります。なぜなら実績報告書は運転日報に記載された走行距離などを集計して作成するからです。
実績報告書は提出しないと罰則や新しい事業計画の変更などができない場合がありますので必ず提出するようにしましょう。
実績報告書の書き方について
それでは実績報告書の書き方について説明します。
①ここは一般なら一般を〇で囲みます
②事業者番号を記載します。
③3月31日時点の数を記載します。
例えば2022年7月1日に実績報告書を提出するのであれば2022年3月31日時点の数となります。
④該当する事業内容を〇で囲みます
⑤輸送実績を記載します。ここは前年4月1日から3月31日までの実績を記載します。
例えば2022年7月1日に実績報告書を提出するのであれば2021年4月1日~2022年3月31日までの実績を記載します。
⑥延実在車両数を記載します。延実在車両数とは車両数×365日で記載します。
基本的に一般貨物事業者であれば最低5台は車両を使用しているはずなので、その場合は5台×365日で1825と記載します。
期間の途中で車両が増減した場合はその分を考慮します。
例えば1月1日から6台目を使用した場合は1825+90(31日+28日+31日)なので1915と記載します。
⑦延実働車両数を記載します。延実働車両数は実際に稼働した車両です。
例えば上記で延実在車両数は1825と記載しました。そして1年間毎日全車両を稼働すれば、延実働車両数も1825になります。しかし現実は休日や全車両が稼働しない日があったります。その場合は稼働した車両分をカウントします。
実務的には運転日報の数だったり、車両別輸送実績表から算出します。
このように実績報告書作成には運転日報が必要になります。
⑧走行キロを記載します。これは運転日報の総走行距離の合計を記載します。
台数×1年間の総走行距離の合計なので紙の運転日報で管理している場合は集計するのにかなり時間がかかります。
運転日報などの記録・管理する方法・注意点についてはこちらをご覧ください。
⑨実車キロを記載します。実車とは荷物や貨物を輸送している距離のことをいいます。
逆に空車とは荷物や貨物を何も載せないで走行する距離のことをいいます。
運転日報の雛形には実車キロを記載する項目はありません。
しかし実績報告書には記載する必要があります。
そのため実車キロは普段から意識して記録していないと、実績報告書を作成する段階でいきなりでてくる数字ではないので、紙やエクセルで運転日報を記録する場合は、実車の項目を追加して普段から記録しとくのがいいでしょう。
⑩輸送トン数を記載します。これは文字通り1年間に輸送した重さを記載します。
運転日報でいえば貨物の積載状況を参考にします。貨物の積載状況は大型車以外は記載義務はありませんが、実績報告書には記載する必要があるので、他で輸送量を管理していない場合はこちらも運転日報に普段から記録しとくのがいいでしょう。
また輸送トン数はさらに実運送と利用運送で分かれているので利用運送を登録している事業者はそれぞれ管理する必要があります。
⑪営業収入を記載します。これも文字通り1年間の営業収入を記載します。
営業収入については運転日報に記載する欄がないので、運転日報で管理する場合は営業収入の項目を追加して普段から記録しておくのがいいでしょう。
⑫最後に事故件数を記載します。ここは前年4月1日から3月31日までに起こった事故の件数などを記載します。
以上、実績報告書について解説しました。
このように実績報告書は運転日報を参考にすることが多いのですが、よくある運転日報には実績報告書に必要な項目が足りないところもあるので自分達で使いやすいように加工して使う必要があるといえます。
実績報告書を簡単に作成する方法とは
ただ、例え工夫したところでそれぞれの項目を全車両×1年分集計するのは大変ではないでしょうか?
そこでご紹介したいのは楽トラ(日報管理)を使用して実績報告書を作成する方法です。
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また実績報告書が作成しやすいようい既存の運転日報にはない実車キロや営業収入の項目を追加しました。これらの項目に毎日の日報をきちんと記録して頂ければ実績報告書はクリック一つで簡単に作成することができます。
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